注意
これは1999年の日記のため、情報が古いです。また、医療情報についても素人患者の闘病記です。ご自身の健康に関しては、医療機関に相談してください。
B型肝炎ウイルス(HBV)による肝硬変。しかも非代償期といわれる末期。これが俺の肝臓に関する医師の所見である。
肝臓は再生力の強い臓器である。それが壊れたのだ。一度壊れた肝臓はもう二度と直らない。内科的治療は、延命治療である。では、後は一日でも長生きして死を待つしかないのか? そんなことはない。一つだけ病気を根治する方法がある。
肝臓移植だ。
日本でも脳死移植が始まったが、ドナーの絶対数が不足している。それに、脳死に関して国民の意識もあまりなく、日本で移植が一般的になるのは、まだまだ先であろう。
日本で移植を待っていたら、肝臓をもらう前に死んでいる。アメリカなんかでは、治療の一つとして認知されているのに。
今オレは、海外での移植に挑戦しようと考えている。そのための病院にも通っている。担当の先生は海外に太いパイプを持っている。
昔はHBVの患者は、移植の適応からはずされていた。移植が成功しても、またB型ウイルスにやられたら一緒だからである。
しかし、最近はいい薬もできた。きっといい結果が得られるはずだ。日本から海外で移植手術をしている人は以外に多い。そんな人を相談やサポートしてくれている人達もいる。トリオジャパンのみなさんだ。こちらの荒波夫妻には、これから大変お世話になることだろう。とりあえず、越えるハードルは高く、いくつもあるが、頑張るつもりだ。